祝日だけど、現場に顔をだして
10:00頃に、上山へ。
娘のバスケ。
エンデバーとか言う
地区代表に選ばれることは
ないようなので、
昼にソバを食いに有名ソバ屋へ。
なんかそんなんでもなかった。
体育館に戻る途中に、
なにやら立派な旧家が。
旧尾形家。だって。
17世紀の建物で…。
暇だし見てこっかと。
立派な門扉の脇に手書きで
ブザーを押して下さいと書いてある。
押してしばらく、無反応。
あて10秒して来なかったら帰ろう。
残り5秒でじいさん登場。
「こんにちは。2人で420円です。
時間はありますか?
時間はどれくらいで見ますか?」
3分あれば充分です。とは言えずに、
「15分で。」
じいさんは、背中にスイッチがあり
そのスイッチを自分でONに入れた。
「今日は、皆様こちらの旧尾形家に
おいでいただきありがとうございます!
この旧家は……」
おそらく、いままで何百回、
いや何千回と繰り返し
説明してきたであろう
旧家の概要説明スタート。
鉄板のギャグ達を織り交ぜつつ、
時折時計を気にしながら、
ポケットに手を突っ込み、
1週間は風呂に入ってませんよと
言わんばかりの異臭と
微笑みを振りまき、
15分経過。
「…それでは、今日はどうもありがとう
ございます!」
拍手。
なぜ拍手したのか。
15分ぴったりだったから。
じいさんは、
背中のスイッチをOFFにした。
さっきまであんなに
おしゃべりだったのに、
じいさんはさっさと
出口に去って行った。
立派。
素晴らしい。
断熱性もないし、電気もないし、
当時は、いくら立派な建物でも
大変だったろなと思う。
現代に生まれてよかった。
100年後は、もっと便利な
世の中になってるんだろな。
じいさんありがとう。
楽しい1日になりました。